「身体の不調を改善し、整える」
京橋にあるパーソナルコンディショニングジムCompathの辻です。

トレーニングでケガをしたなんて話を聞いたことはありますか？

私自身トレーニングによってケガをしたことがある方や、トレーニングによって健康を害してしまったような方に出会ったことはあります。

健康のために、ある目標のために頑張っているトレーニングで身体を壊してしまったら本末転倒になりかねません。

今回はそれらに関連したお話をしたいと思います。

トレーニングでは何をしているか？

トレーニングもコンディショニングと同様に様々な定義があるかもしれませんが、ここでは以下のように定義します。

「運動や環境に対する体の適応性を利用し、運動能力を目標とする状態へと発達させる行為」

身体には適応する能力があります。

例えば、重りを用いて日常生活以上の負荷がかかるエクササイズを行っていれば、その負荷に応じた適応によって筋力などが発達します。他にも、酸素が薄い環境下でエクササイズを行うと持久力（酸素運搬能力）が向上します。

このようにトレーニングは身体に目的の運動能力が向上するような負荷（ストレス）を与え、それに身体を適応させる行為と言えます。

筋肉を大きくしたいなら筋肉を大きくするような負荷を与え、筋肉を柔らかくしたいなら筋肉の柔軟性を上げるような負荷、持久力を上げたいなら持久力が向上するような負荷を与えます。

このようにトレーニングは身体にストレスを与える行為であるがため、安全にトレーニングを行うためにはそのストレス管理が重要だとも言えます。

トレーニングによる事故

一昨年の資料ですが、独立行政法人国民生活センターの報道発表資料によると、パーソナル筋力トレーニングによるけがや健康不良などの危害に対する相談が約5年で105件あったとされています。

昨年の5月には消費者庁が実態調査を行うことが報道されていました。

なぜこのような問題が起きているのか。

様々な要因はあるかと思いますが、私個人の見解としてはトレーニング指導者の知識やスキル不足の一言につきると思います。

先述したようにトレーニングは少なからず身体に負荷（ストレス）をかける行為のため、ケガなどの発生率を0％にするのは現実的ではありません。

しかし、専門家であるパーソナルトレーナーがマンツーマンで指導および管理をするパーソナルトレーニングでは、無人フィットネス等で自身で行うトレーニングやスポーツを行っている時よりもはるかにケガ等の発生率は低くなるはずです。

なぜなら、パーソナルトレーナーが①運動経験から今までのケガなどの既往歴や個人の筋力や柔軟性といった能力、健康状況を把握し、②その人に適切なエクササイズを選択して、③正しいやり方を教えてくれて、④適切な負荷（ストレス）を設定し、⑤どのように進めていけばいいのかを管理してくれるからです。

トレーナーの勉強をしていなければ自身ではなかなかこれらの条件をクリアすることは難しく、スポーツ中は突発的、偶発的な事故の可能性を排除することは難しいです。

その点、パーソナルトレーナーの管理下でのトレーニングは上記に挙げたような①～⑤の条件を満たしていれば、ケガ等のリスクはかなり抑えることができるのではないかと思います。

まとめ

トレーニングは身体に負荷（ストレス）を与える行為であるからこそ、一歩間違えればケガなどの健康へのマイナスの影響を及ぼすことになりかねません。

一方で、適切に扱えば身体の持つ適応性によって身体にとってプラスの影響を与えることができる素晴らしいものでもあります。

トレーニングにはリスクとベネフィットの両方があります。

ケガなどのリスクを最小限に抑えつつ、ベネフィットを最大限享受するために、パーソナルトレーナーはなくてはならない存在であるとともに、それを生業とする場合は適切なマネジメントが必要なのだと思います。

私自身に対する戒めとしても常に意識していきたいと思います。

－ 参考文献 －

「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意！
－コロナ禍でより高まる健康志向や運動不足解消の意外な落とし穴！？－

https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20220421_1.pdf

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